月次訪問のひみつ

毎月、前月分の資料を持って訪問します。
まずは「月別の損益計算書」を社長さんと一緒に見ていきます。
その際、税理士のほうから、「売上がいくらで前の月よりこれだけ増えていて」というように記載されている数字について一方的に解説をして終わりということはしません。
それでは、会話形式で月次訪問のひみつについて見ていきましょう。

月次訪問のひみつ(その3)

税理士

ということは、2月に臨時の出費があったというだけで、3月が特に経費が少なかったということではないみたいですね。したがって、やはり利益率の高い商品の売上が伸び悩んだことと値引きを多くしたことが3月の問題点と言えますね。


社長

そうだね。販売計画をたてるにあたって、売上高の総額じゃなくて利益率の違う商品別に売上目標をたてて、毎日商品ごとの販売構成比をもっとシビアに気にしていかないといけないなあ。

ポイント!

こうして分析をした結果浮かび上がった問題点について整理をします。
そして、これからとるべき行動について考えていきます。

そこで社長さんは早速当初たてた4月分の売上計画に商品別の要素を入れて目標設定を変更し、4月の残りあと20日間の行動計画を練り直した。

売上計画
ポイント!

こうして、前月の分析にもとづいて当月の行動がすばやく改善されることになります。

そして・・・

毎月の訪問でこのようなやりとりをするためには、翌月の早い時期に数字が確定していなければなりません。そのためには、 自計化 が不可欠です。

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