資金繰り表の重要性…月次訪問で実際あった話

資金繰り表

ひとつひとつの取引金額が大きい業種で、仕入金額の支払いと売上代金の回収のタイミングがうまく噛み合わない場合、一時的に手持ちの資金が少なくなる現象が起きていました。

そこで、資金繰り表の作成を勧めました。

資金繰り表によって、売掛金の回収サイトが長く直ちに改善をすべき得意先が判明します。そして判明した得意先のうち交渉可能な得意先に対して売上代金回収の早期化をもちかけ、一部の得意先の回収サイトを短縮することができました。

コメント

売掛金の早期回収をすべきであることは当たり前の話ですが、実際にいつまでにいくら回収すべきなのかを分析したうえで交渉しないと、その交渉は説得力のないものになってしまいます。
その判断材料を得るため、毎月の貸借対照表から売掛金の残高の推移、その得意先別の明細そしてそれぞれの回収日を継続的に管理していく必要があります。
特に、この事例のように、一つの売上、仕入の金額が大きい業種の場合は売掛金回収サイト改善の取り組みは非常に重要です。

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